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ハノイ市ハドン区フーラム街区(phuong Phu Lam)にある路地の貸し部屋から中絶胎児の遺体約1300体が見つかった件について、保健省は「一部医療施設が医療廃棄物処理に関する規定に違反した」と発表した。
これに先立ち、同市警察は5月末、中絶胎児の遺体約1300体を発見したことについて、「ボランティア団体による慈善活動の一環」と発表し、現時点で事件性は認められないとしていた。
騒動となったハノイ市の件だけでなく、全国各地では多くのボランティア団体が医療施設で中絶された胎児の遺体を引き取って埋葬を行っている。中絶胎児の遺体は墓地に移されるまでの間、冷凍庫で保管されるケースが多い。
中絶胎児の遺体を引き取ること自体は慈善目的の活動だが、ボランティア団体に胎児の遺体を引き渡した医療施設の行為は、医療廃棄物処理に関する規定違反に当たると指摘されている。
保健省が中央小児病院(ハノイ市)の報告として発表したところによると、ボランティア団体が中絶胎児として引き取った中に、未熟児も含まれていることがあり、同病院に救急搬送されたケースもしばしば発生したという。
保健省は地方自治体に対し、管轄地域内で中絶サービスを提供する医療施設の監視・検査を強化して、医療廃棄物処理について情報周知を行うほか、規定に違反した医療施設を厳格に処分するよう求めた。