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南中部高原地方ザライ省アンケー村(xa An Khe)にあるアンケー教会で22日昼頃、司祭が刺され、教会が放火されるという事件が発生した。
この事件では、同村在住の30歳の男、チャン・チョン・カー容疑者が逮捕された。容疑者は突然教会にやってきて、司祭と現地住民を刃物で刺して重傷を負わせた。
負傷したのは、この教会で働く司祭のT・V・Tさん(男性・70歳)と、この地区で飲料水を売っているN・V・Tさん(男性・44歳)。2人は襲い掛かってきた容疑者を見て逃げたが、追いつかれて腹部を刺されてしまった。
容疑者はその後、自動車を走らせて近くのガソリンスタンドで18Lのガソリンを購入。教会に戻ると、正門にガソリンをまいて火を放った。この時、教会内にいた人が通報して、すぐに警察が駆け付けたため、地元住民らと協力し、火を消し止めることが出来た。
警察は、犯行後に帰宅していた容疑者を緊急逮捕。刺された2人は地元住民によって南中部沿岸地方ビンディン省の総合病院に搬送された。
容疑者は警察の取り調べに対し、歌ったり、笑ったりするだけで、何も語ろうとせず、犯行動機は明らかになっていない。警察によると、同容疑者には傷害の前科があり、精神疾患の兆候が見られるという。なお、逮捕時の検査では麻薬の使用は認められず、呼気からアルコ―ルも検知されなかった。