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東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ島に住む男性が誤って猛毒を持つカニを食べてしまい、危うく死にかけるという事故が発生した。
L・V・Mさん(34歳)は7日、珍しい色のカニを食べた後、舌や手足のしびれ、息切れ、嘔吐などの症状が現れた。何か悪いものを食べたと思い、必死に胃の中の物を吐き出したMさんだったが、同日夜に意識不明の状態で同郡の病院に救急搬送され、応急処置を施された。
重症だったMさんは翌日、ヘリコプターで南部メコンデルタ地方カントー市の中央総合病院に転送。この時も昏睡状態で、全身の麻痺が見られた。しかし、その後は集中治療の甲斐があって、手足の麻痺から回復し、人工呼吸器も外された。
なお、Mさんが食べたカニは、テトロドトキシンやサキシトキシンといった猛毒を持つ「ウモレオウギガニ(Zosimus aeneus)」だったことが判明した。ウモレオウギガニは、日本にも生息しており、主に南西諸島に分布する。