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南中部高原地方ダクラク省警察は30日、1994年に起きた強盗殺人未遂事件で指名手配されていたフン・カック・フー容疑者(男・49歳)を逮捕したことを明らかにした。
旧ハタイ省(現ハノイ市)出身の同容疑者は、当時24歳だった1994年、ダクラク省バンメトート市で商売を始めた。しかし、事業に失敗し借金で苦労していた同容疑者は、強盗を企み市場でハンマーを購入した。
標的となったのは、バイクタクシー運転手のN・X・Tさん(男性・69歳)。1994年5月5日夕方、フー容疑者はTさんに身内宅を訪れると告げてクムガー郡(huyen Cu M’Gar)まで乗せるよう頼み、ゴム農園を通る道路を走行中にTさんの頭部をハンマーで殴ってバイクを奪った。
重傷を負って気を失ったTさんは、ゴム農園の奥に引きずり込まれ、放置された。しかし幸運にも翌朝に地元住民がTさんを発見し、Tさんは病院に救急搬送され、一命を取り留めた。
同容疑者は強盗殺人未遂容疑で起訴され、一旦ハタイ省に戻った後、南部メコンデルタ地方キエンザン省の離島フーコック島に渡り、素性を隠して生活し、結婚もしていた。