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北中部地方クアンチ省ドンハー市で4日昼ごろ、信号無視を注意した男性が16歳の少年にナイフで刺し殺される事件が発生した。被害者男性は最近結婚したばかりで、生後5か月の子供を持つ父親だった。
殺害されたのは、同市在住で自動車工場勤めのM・X・Lさん(32歳)。4日11時30分ごろ、仕事帰りにフンブオン通りとグエンフエ通りの交差点で、赤信号を無視した電動自転車と危うくぶつかりそうになった。ガールフレンドを乗せて電動自転車を運転していたのは、同じく同市在住のレ・バン・ホアイ容疑者(16歳)。
Lさんが信号無視したホアイ容疑者に注意したところ、互いに言い争いになり、ホアイ容疑者が所持していたナイフでLさんの腹部を刺した。傷は内臓まで達しており、Lさんはすぐ病院に救急搬送されたが、同日夜に死亡した。
警察の取り調べに対し、ホアイ容疑者は、「注意されてカッとなった。言い争いになり、相手がヘルメットや素手で殴ってきたので、ナイフで応戦した。ナイフは数日前にインターネットで購入した」と供述している。
被害に遭ったLさんの父親は、「息子は真面目で、もめごととは無縁の男だった。新婚で、孫はまだ生後5か月だ。まだ言葉も話せず、父のことを呼ぶことさえ出来ない。息子が死んでしまい、残された嫁と孫はこれからどうやって生きていけばいいのか?」と嘆いた。
地元警察は現在、ホアイ容疑者の取り調べを続けており、事件の全容解明を急いでいる。