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ホーチミン市ビンタイン区警察は22日、ミエンドン(東部)バスターミナルでバスを待っていた女性に睡眠薬の入ったサトウキビジュースを飲ませて金品を盗んだとして、ファム・ティ・チュック・ティエン容疑者(女・44歳、同市ホックモン郡在住)を窃盗容疑で逮捕した。
被害に遭ったのはフイン・ティ・トゥエット・マイさん(女性・54歳、南中部沿岸地方フーイエン省在住)。マイさんは病院を受診するために田舎から同市を訪れていた。
同バスターミナルで田舎に帰るバスを待っていたマイさんは、同容疑者に親しげに話しかけられ、親切に対応し2人は話が弾んだ。マイさんが心を許したと見るや、同容疑者は「ごはんをおごってあげる」と言って、弁当とサトウキビジュースを買いに行った。
同容疑者から手渡されたご飯を食べてサトウキビジュースを飲んだ後、マイさんは眠くてたまらずうとうと寝てしまった。その間、ティエン容疑者がマイさんのバッグから金品を盗もうとしていたところ、同バスターミナルの警備員に発見され、身柄を拘束されて同区警察に引き渡された。
マイさんは近くにあるザーディン人民病院に救急搬送されて応急処置を受けた。睡眠薬の過剰摂取だったが、命に別状はないことが確認され、23日に無事に退院した。
同容疑者はこれに先立つ19日にも飲食物に睡眠薬を混入させる手口で別の女性1人から現金と携帯電話を盗んでいたことが確認されている。