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南中部高原地方ザライ省アユンパ町ドアンケット街区人民委員会で3日午前7時ごろ、女性1人を人質にした立てこもり事件が発生した。
事件を起こしたのは同街区軍事指導副部長のブイ・ヒエウ容疑者(男・32歳)。ヒエウ容疑者は同街区軍事指導部のライフル2丁を盗んで朝礼中の庁舎に押し入り、空に向けて威嚇発砲した。
現場に居合わせた人々はあまりの恐怖に四散していった。同容疑者はその大混乱の中で同街区人民評議会のクパ・フベンさん(女性・31歳)を人質にとり、会場に立てこもった。
通報を受けた警察が現場に急行し、約40人体制で会場を取り囲んで説得を試みたが、同容疑者はこれに応じなかった上、威嚇発砲を続けた。同容疑者の立てこもりは約1時間続いた。
警察が突入作戦に踏み切る前に、同容疑者はライフルで人質を殺害し、さらに自分の頭を打って自殺を試みた。同容疑者は、威嚇発砲を含めて計6発を撃った。
人質となっていたフベンさんは現場で死亡が確認された。一方、ヒエウ容疑者は病院に救急搬送されて集中治療を受け、手術後は命に別状がないことが確認された。
警察によると、事件の原因は愛情のもつれによるものと見られている。同容疑者の父親によると、妻子を持つ同容疑者と、離婚したばかりで子供が2人いるフベンさんは「互いの自宅を訪れて一緒に食事をする仲」だったという。