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東北部地方クアンニン省ウオンビー市フオンナム街区の民家で24日未明に発生した一家4人殺害事件で、同省警察は紅河デルタ地方ハイフォン市警察と協力し、26日20時30分頃にハイフォン市トゥイグエン郡タンズオン村でゾアン・チュン・ズン容疑者(男・45歳、チュンブオン街区在住)を強盗殺人の疑いで逮捕した。
ズン容疑者が友人2人と同村の喫茶店を訪れたのを見計らい、私服の刑事警察は客になりすまして張り込んだ。秘密裏に喫茶店の従業員を避難させた後、同容疑者と友人2人を取り押さえた。3人は武器を所持しておらず、「人違いだ」と大声を上げて激しく抵抗したという。
同容疑者は、事件現場となった民家のオーナーであるブー・ティ・タインさん(女性・33歳)の義理の従兄弟。事件前日の23日夜、タインさんが夜勤に出ている間にこの民家を訪れ、タインさんの母(61歳)に2000万VND(約9万0500円)を貸すよう求めた。借金は断られたが、一緒に夕食を取った後、1階に寝泊りした。
しかし、麻薬を使用して眠れなくなり、苛立った同容疑者は、タインさんの息子(9歳)がトイレに起きたところを刃物で刺して殺害。続けて、不審な音に気づいて目覚めたタインさんの娘(8歳)の首を絞めた上、台所まで引きずって殺害した。
2人を殺害した後、同容疑者は1階でそのまま寝入った。タインさんの母がトイレに行こうと部屋を出たところ、血まみれの孫娘が台所で倒れているのを発見。同容疑者は恐怖に怯える義理の叔母を杵で殴り、刃物で刺して殺害し、叔母が身につけていたイヤリングを奪った。更に、タインさんが実姉に代わって世話をしていた姪(3歳)の命も奪った。
同容疑者は家の中を探し回ったが現金を見つけることができず、自宅に戻って血の付いたシャツを洗い、何事もなかったかのように平然とふるまっていた。その日の午後、隣人との会話中に警察の姿を認めた同容疑者は、自宅の柵を登って逃走していた。グエン・スアン・フック首相は、捜査隊の手柄を称える手紙を送り、クアンニン省及びハイフォン市当局にも奨金を授与した。