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南中部高原地方ダクラク省クロンボン(Krong Bong)郡ヤンゼー(Yang Re)村を通る国道27号線では、数百頭、時に数千頭もの牛の団体が列を成して通行する光景が日常茶飯事だ。牛の団体が通ると道がふさがれるため、自動車もバイクも速度を落とすか一時停止しなければならない。
国道27号線は、南中部高原地方ラムドン省と同地方各省を結ぶ動脈となっているが、クロンボン郡を通る約5kmの区間には10か所余りの牧場があり、合わせて数千頭の牛が飼育されている。
これらの牛は、毎日朝から夕方まで放牧され、国道を散歩している。自動車がクラクションを鳴らせば、牛たちはパニックなりてんやわんや、散り散りに逃げようとする。多くの運転手はそれを恐れてクラクションを鳴らさず、牛たちが通り過ぎるのを待つしかない。
ダクラク省交通運輸局のドー・ビン・チン副局長は、「国道での牛の放牧は危険。省交通当局はベトナム道路総局に対して、国道27号線での放牧を禁止する看板を立てるよう請願書を送る」とコメントしている。