(C) vnexpress, リンさん 写真の拡大. |
南中部高原地方ラムドン省で最大規模を誇る茶製造業者ハーリン有限会社(Ha Linh)の社長、ハー・トゥイ・リンさん(女性・45歳、同省ダラット市在住)が22日、出張先の中国で何者かに毒殺されたことがラムドン省当局の発表で明らかになった。
リンさんは19日から1人で中国に出張していた。22日午前に広東省東莞(とうかん)市で中毒を起こし、内臓破裂の症状で地元病院に救急搬送されたが、死亡した。死亡する前に本人が語ったところによると、ある喫茶店でビジネスの相手から勧められた飲み物を飲んで気を失ったという。金品を含む所持品全てが盗まれていた。
リンさんは以前、旅行ガイドや中国語通訳者として勤務していた経験があり、中国語を自在に操る。2002年、台湾人の夫と茶製造会社を設立。2008年の離婚をきっかけに、自分の会社としてハーリン社を立ち上げ、ラムドン省最大規模の業者に発展させた。
ハーリン社の責任者によると、このほど中国から大量の注文が入り、リンさんが交渉のため自ら中国に出向いたが、交渉相手については誰も知らないという。公安省は単なる強盗殺人ではなく、怨恨殺人の可能性もあると見て、真相を明らかにすべく同省傘下の刑事警察局に対し捜査を指示している。