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シンガポール警察は27日、買い物客に違法な高値で携帯電話を販売したとして、詐欺容疑でシンガポールにある携帯電話ショップの店主ジョバー・チュー(Jover Chew)容疑者ら5人を逮捕した。
主犯格のチュー容疑者は、シンガポールにあるシムリムスクエア(Sim Lim Square)内の携帯電話ショップ「モバイルエア(Mobile Air)」を営むオーナーで、今回逮捕された5人全員が2014年に同店で起きた詐欺事件に関わったとされる。この詐欺事件については、シンガポールを旅行中だったベトナム人男性が被害に遭ったことで、ベトナムでも大きな話題となった。
容疑者らは英語の分からない買い物客をターゲットにして、英語の契約書にサインをさせてから、携帯電話の本体価格に加えて高額な保証金を追加で支払うよう求め、「この追加料金を支払わなければ携帯電話本体も渡さない」と脅迫する手口で、携帯電話を高値で押し売りしたり、金銭を騙し取ったりしていたという。
被害に遭ったベトナム人のファム・バン・トアイさんは、彼女の誕生日を祝うためにお金を貯めて2人でシンガポールを旅行し、プレゼントとして同店で「iPhong 6」を購入した。しかし、容疑者らの手口にまんまと引っかかり高額な追加料金の支払いを求められた彼は、泣きながら頭を下げて既に支払った分の返金を懇願。結局、iPhone 6を手に入れることもできず、支払い済みの分も一部しか返金されないという悲劇に見舞われた。