(C) vnexpress ドゥオン容疑者 |
西北部イエンバイ省イエンビン町警察は2日、強盗を装い妻の殺害を謀ったとして同町在住のブー・バン・ドゥオン容疑者(56歳)を殺人未遂容疑で起訴した。
ドゥオン容疑者は1月25日夜、「妻が市場で買い物をした帰り道、自宅近くで強盗に襲われ金品を奪われた」と同町警察に届け出て捜査を求めた。警察が現場を検証したところ、草むらにイヤリングやシャツ、棒、手袋などが捨てられているのを発見し、証拠物件として押収した。
現場近くにいた隣人の証言によると、誰かが殴り合っている音がして様子を見に出てみたところ、ドゥオン容疑者の妻ファム・ティ・ブットさんが道端に倒れていたという。隣人は自宅の庭にいたドゥオン容疑者を呼び出し、失神状態のブットさんを病院に救急搬送した。
同容疑者はその後、「妻が金のネックレスとイヤリングを奪われた」として警察に届け出た。警察は同容疑者の言動に不審な点があったため、調査対象として取り扱い捜査を進めていた。
翌日、ようやく目が覚めたブットさんは警察の事情聴取に対し、「頭にシャツを被った犯人に首を絞められ、頭を棒で殴られた。(ドゥオン容疑者が届け出たような)ネックレスは身に付けていなかった」と述べた。また、ブットさんのポケットに入っていた現金200万VND(約1万1000円)も盗まれなかったこと、更に犯人の被っていたシャツが夫のものと一致したことなどから、「強盗」は夫本人の下手な猿芝居だったことが明らかになった。
警察の取り調べに対し同容疑者は、妻を殺害しようとした動機について、「3年前に浮気が妻に見つかって以来、今でも毎日言い争いが絶えない。家計を管理しているのも妻で、自分の好きなようにお金も使えずむしゃくしゃしていた」と供述している。