(C) vietnamnet 右が巨大フォー |
フォーのレストランチェーン「フォー・オンフンPho Ong Hung」で11月11日から行われ、市民の間で大きな話題となっている「フォーの特盛りチャレンジ」に不正があったことが、同レストランの元シェフの告発により明らかになった。
同チャレンジが行われている4店舗のうち、ホーチミン市ハイバーチュン通り290番地の店舗でシェフとして働き、巨大フォーの調理を担当していたズオン・ティ・キム・アインさんがマスコミに語ったところによると、店長から指示された当初のレシピでは、麺は750g、具材の牛肉と肉団子は237g、スープは2150ml、器に盛り付けた際の総重量は4.9kgで、±100gの誤差までが許容範囲とされていた。
しかし、チャレンジに成功した挑戦者が数人出たところで、巨大フォーの麺を1000~1100gに増量し、具材に100~200gの脂身を加えたほか、油っぽいスープを足すなど食べ飽きやすくするように店長から指示されたという。このレシピで調理すると、器と合わせた総重量は6.0~6.5kgにも達していたという。
マスコミが店長のブー・アイン・トゥアンさんへ真相について訊ねたところ、トゥアンさんはアインさんの告発内容を真っ向から否定した。その後、アインさんとトゥアンさんは、同レストランを運営するフイベトナム社により解雇された。
これに関して同社の会長 兼 最高経営責任者(CEO)であるフイ・ニャット氏は、「店長とシェフは互いに罪をなすりつけ合っており、誰を信じるべきかも分からず、2人を解雇することにした。不正は1店舗のみで起こったことだが、我が社全体のイメージに傷が付いたことは事実。信頼を取り戻すため、これからはメニューの成分を公開するなど透明性の向上を図る」とコメントした。
なお、この特盛りチャレンジの挑戦者は、これまでに2500人を超えているという。