(C) Tuoitre, スピーカーの中から見つかった日本円 写真の拡大 |
ホーチミン市タンビン区で廃品回収をしている女性が昨年末に買い取ったスピーカーを解体したところ、スピーカーの中に入っていた木箱から大量の1万円札が見つかった。総額は520万円にも上る。
スピーカーから現金520万円を見つけたのは、同区在住のフイン・ティ・アイン・ホンさん(女性・35歳)で、スピーカーは昨年末、知らない男性から10万ドン(約488円)で買い取ったものだという。日本の紙幣を見たことがなかったホンさんは、てっきり外国の紙幣を模した冥器だと思い、知り合いなどに配ったが、やがて本物の日本の紙幣だということが分かり、噂を聞きつけた人々が大挙して押し寄せてきた。
中には脅迫まがいの行為に及ぶ輩もいて、身の危険を感じたホンさんは警察に相談し、お金を拾った経緯について報告した。警察はホンさんに拾い主としての権利と義務などを告げた上で、現金を同区警察で保管することを決定した。警察は現在、現金の所有者を探しているが、落し物の届け出が出されて、1年以内に所有者が特定できない場合は、拾い主に所有権が発生する。
具体的には、拾得物の価値が国の定める最低賃金の10か月分以下の場合は、その全てが拾い主のものとなり、拾得物の価値がそれを上回っていた場合、国の定める最低賃金の10か月分に加え、拾得物の価値から国の定める最低賃金の10か月分を差し引いた価値の50%を拾い主が得ることができ、残りを国に納めることになっている。因みにハノイとホーチミンの2大都市の最低賃金は、270万ドン(約1万3200円)となっている。