観光船の沈没事故が相次いでいる。2月に東北部クアンニン省ハロン湾で観光船チュオンハイ号が沈没し乗船客ら12人が死亡。5月に入ってからは、8日に同じくハロン湾で観光船が沈没、20日に東南部ビンズオン省サイゴン川で、水上レストラン用観光船が沈没し、子供の誕生会を催していた乗船客ら16人が死亡した。24日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
このような状況の中、観光船ツアーもキャンセルが相次ぐ事態となっている。ある旅行会社の社長は、「事故の主な原因は当局が監視・検査を怠った結果だ。このような沈没事件が続けざまに起きたことは、ベトナム観光業のイメージを著しく悪化させている」として、水上観光事業は今後、厳しい状況を迎えるとの見方を示している。