メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島バイトム村で25日、自分で漁獲・調理したフグを食べた家族がフグ中毒になり9人が入院した。26日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
中毒者の親族によると、当日結婚式を行う予定だった新郎新婦を含むホー・タイン・ホアさん家族5人が、同村住民4人を招いてホアさんが漁獲したフグを調理したスープを一緒に食べたところ、全員に手足の痺れ、呼吸困難などフグ中毒特有の症状が現れた。
9人は症状を発症後すぐに病院へ搬送され現在も治療中だが、命に別状はないという。同島では2010年2月3日にも14人がフグ中毒になり、そのうち2人が死亡している。
ベトナムでは、安全な加工方法が確立していないことを理由に、2003年からフグの漁獲・売買・加工が禁止されているが、農業農村開発省は2009年から国内の一部地域の関連当局と協力し、企業数社に対しフグの漁獲加工輸出を認可し、フグの漁獲・養殖・加工・輸出事業を試験的に行っている。