9日朝、南中部クアンガイ省サキー港から同省リーソン島に向けて出航した、乗客70人、貨物70tを載せた貨物船ビンハイQNg-0025号が、過剰積載と船体の破損により同島の沖合いで沈没した。10日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
ビンハイ号の状況報告を受けたリーソン郡人民委員会は、リーソン島海域で操業していた複数の船舶にビンハイ号の救援を要請した。ビンハイ号は船隊が破損した上、高波の中ポンプシステムが稼動せず短時間で大量の水が船内に流入していた。このため、救援に当たった船舶はビンハイ号を港まで誘導することを断念し、乗客70人を別の船舶に移動させ、その後ビンハイ号は貨物と共に沈没した。乗客にケガはなかった。
ビンハイ号の船隊破損の他、貨物を過剰積載していたこと、また通常は地域住民はサキー港からリーソン島までの移動に小型高速船を利用するが、事故当日は欠航となっており、同島に向かう船舶がビンハイ号のみであったことで乗客が急増したことに加え、沖合いでの高波が事故の原因と見られている。