2009年11月、北部タイグエン省で生後44日の新生児グエン・ニャット・ミンちゃんの頭部に長さ8センチメートルの針を突き刺した(※関連ニュース参照)として殺人未遂罪に問われたドー・ティ・キム・ズアン被告(35歳・女)に対する判決公判が16日、タイグエン省人民裁判所で開かれた。
ズアン被告は、「自分の夫がTさん(ミンちゃんの母親)と愛人関係にあり子どもまで設けたことを知り義姉を誘ってTさん宅を訪れた。Tさん宅にいたときに夫から叱責の電話を受けたため、激怒のあまり台所のガスレンジの上に置いてあった針を取ってミンちゃんの頭に突き刺した。殺すつもりはなかった」と弁明した。これに対しTさんは「犯行に使われた針は家族が一度も使ったことがないもので、台所にあることはあり得ない」と反論した。
検察側は、被告が自発的に損害賠償を行っていること、怒りにまかせての行為だったこと、地元の婦人協会が減刑嘆願書を提出していることなどを酌量して、殺人未遂罪に適用される法定刑の下限を下回る禁固7~8年を求刑した。しかし裁判所は、情状酌量の余地はないとして法定刑の下限にあたる禁固12年の判決を言い渡した。