南中部クアンガイ省トゥギア郡ギアホア村では、バイクに乗った男たちが違法なロードレースをしながら、近隣の民家や店舗に石やブロックを投げつける事件が頻発、地元当局も手をこまねいている。
同村でカラオケ店を営むファム・ティ・ムオイさんは「彼らの投石のせいでこの数カ月のうちに店の看板を2回も取り替えた。他の店でも同様の被害が出ている」と語った。夕食中にブロックが投げ込まれた家もあり、「おちおち食事もできず、恐怖の中で暮らしている」と愁訴の声が上がっている。最近、無法者とのトラブルや交通事故に巻き込まれることを恐れて、夕方以降に外出する者がいないという。
しかし当局の対応は後手に回っている。同村人民委員会のハ・ホア主席は「バイクに乗って投石する連中はほかの村の者だ。連中を止めさせる権限がない」と述べ、同村警察のド・ロ副署長は「夜間パトロールを行っているが、まだ連中に遭遇したことがない。身元を正確につかむまでは何もできない」と話している。