21日午後7時ごろ、北中部ゲアン省クイホップ郡バンロイ村のボー・バン・ロイさん(46歳)宅で、ロイさんと妻のボー・ティ・ビックさん(43歳)が2人組の男に短銃で襲われ、ビックさんが射殺される事件が起きた。
ロイさんによると、ヘルメットをかぶりマスクをした男2人がバイクでやって来て、誰だか分からないまま部屋に上げたところ、男の1人が突然ビニール袋から短銃を取り出し突きつけられたという。ビックさんがロイさんを逃がそうと男にしがみついたため、ロイさんは助かったがビックさんは胸を撃たれて即死した。
2人組はビックさんを撃った後、現場から逃走した。地元警察が現場を調べたところ、犯人らが残していった袋の中から銃弾、手製の手榴弾、ロープ、バイクのナンバープレートなどが見つかった。
ビックさんは犯人にしがみついた際、「早く逃げて。キエウに殺される」と叫んでいる。ロイさんは1996年にキエウの父親を刺殺し、禁固刑を終えていることから、キエウが復しゅうを果たすために襲ったとみられている。
<続報>ハノイ市警察は24日、ミーディン・バスターミナルで挙動不審の男を発見、職務質問したところ、男が短銃を取り出して抵抗したため現行犯逮捕した。男はキエウで、ビックさんを殺害したことを認めた。