15日午前5時ごろ、北部クアンニン省ハロン市ハーカイン地区のハーカイン港株式会社の敷地で複数の銃声が鳴り響き、駆け付けた同社の警備員らは6人の若者が銃で撃たれて死んでいるのを発見した。6人は皆上半身裸で仰向けに倒れており、至近距離で正面から撃たれていた。また、現場にはキーが付いたままのバイク2台も残されていた。6人のうち4人はいずれもハロン市在住の15~21歳の男性で身元が判明している。
警察は、今回の事件はハロン市とハイフォン市を縄張りとする2つのグループ間の抗争によるもので、両グループは別の場所からバイクや車でカーチェイスをしながら現場にたどり着いたものとみている。事件現場は石炭集積場で住宅街から離れているため、日ごろから暴力団や麻薬中毒者の出入りが激しく、治安が悪いことで知られていた。また、この周辺では石炭のやみ取引を巡る抗争も恒常化しているという。