ホーチミン市警察と同市8区警察は3日午前2時半ごろ、同市8区の民家で行われていた集団見合いの現場を摘発し、韓国人男性7人、花嫁候補のベトナム人女性161人、ベトナム人ブローカー2人の身柄を拘束した。
ブローカーの男フイン・スアン・フーはこの民家を20日前から借りて見合い希望の女性4人を住まわせていたが、3日深夜にホーチミン市に到着した韓国人男性をフーの仲間のフン・ビック・タオ(女)が案内するのに合わせて、同市周辺地域から150人以上の女性を集合させていた。
タオの供述によると、見合いが1件成立するごとにタオはフーに50万ドン(約2900円)を支払い、不成立の場合でも30万ドン(約1700円)を支払っていたという。また、成立したカップルのある場合はフーに280万ドン(約1万6000円)のボーナスも支給していた。一方、タオは見合いの手数料として韓国人男性から1人100ドル(約1万円)を受け取っていた。この2人は1カ月前にも女性60人を集めて同様の見合いを行っていたことが分かっている。
今回身柄を拘束された女性161人はいずれもメコンデルタ地方の出身で、既婚者も多く含まれていた。彼女たちは韓国人と結婚した友人や知人の紹介を受け、家を捨て別の人生をつかもうと見合いの日を待っていたという。