北中部クアンチ省ゾーリン郡チュンザン村にあるチタン採掘現場で2日午前5時半ごろ、14歳の少年が深さ25メートルの穴に転落する事故が発生した。事故に遭ったのは地元の中学校に通うグエン・バン・タム君。事故当時の朝、タム君はいつもと同じように午前4時ごろから兄や同じ集落に住む3人の友人とともに採掘場で廃材を探していた。しかし、突然足元の穴が崩れ落ち、大量の砂の下に埋もれてしまったという。
現場はトンニャット社のチタン採掘場で、事故発生時は同社の作業員22人と警備員3人が働いていた。タム君の親せきの話によると、事故の知らせを受けたタム君の家族が駆けつけ、救出のため採掘作業を一時中止するよう作業員に頼んだが、採掘ノルマを達成できなくなると拒否されたという。その後家族らの説得により2時間後にようやく作業が中止されたが、それまでの間もタム君が埋まっていると思われる穴には砂が流し込まれていた。2日夜の時点でタム君はまだ発見されていない。