ホーチミン市タンフー区警察は12日、同区ヒエップタン地区で9日に発生した女性2人の殺人事件(※関連ニュース参照)の容疑者としてレ・グエン・チェー(19歳・男)を逮捕した。チェー容疑者は東南部ニントゥアン省の出身で、姉と一緒に被害者2人のすぐ近くの貸部屋を借りていた。
事件当日、チャンさん(ヒエンさんの友人)が共同浴室で洗濯をしているのを確認したチェー容疑者は、以前から強盗事件を起こすつもりで用意していた凶器や手袋を自分の部屋から持ち出してヒエンさんの部屋に侵入した。チェー容疑者は、室内で寝ていたヒエンさんの首を絞めたうえ刃物で喉をかき切って殺害した。さらに共同浴室に移動し、同様の手口でチャンさんも殺害し、現金25万ドン(約1700円)と携帯電話2台を奪った。チェー容疑者は自分の部屋に戻り着替えて血を洗い流すなど、隠ぺい工作を図った。
その後別の部屋の住人が帰宅し事件が発覚、逮捕を恐れたチェー容疑者は携帯電話2台を売って80万ドン(約5300円)を手に入れダラットに逃亡していたが、12日夜にホーチミン市の親せきの家に姿を現したところを逮捕された。同容疑者は容疑を認める供述を行っているという。