9日午後4時ごろ、ホーチミン市タンフー区ヒエップタン地区の貸部屋とそこから20メートルほど離れた場所にある共同浴室で若い女性2人の惨殺死体が発見された。2人は首を刃物で切られており、現場は一面血の海だった。警察は、貸部屋の隣の空き地で凶器と見られる血のついたナイフを発見した。
殺された女性のうち1人はこの貸部屋に住む中部トゥアティエン・フエ省出身のグエン・ティ・ヒエンさん(20歳)で、近くの工場で働いていたがしばらく前に退職していた。もう1人の身元はまだ分かっていないが、ヒエンさんの同郷の友人で年齢18歳くらい、3日前にホーチミン市に来たばかりだった。
この貸部屋の大家の話では、ヒエンさんは1年ほど前から姉と一緒に暮らしていたが、男性の出入りはなかったという。事件が発生したと思われる9日午後には、ヒエンさんの姉も他の部屋の住人も仕事で留守にしており、ヒエンさんと友人しかいなかった。また、近所の住民は何の物音も聞こえなかったと証言している。
2人の着衣に乱れはなく、奪われた物があるかどうかも確認できていないため、この残忍な犯行の目的は今のところ分かっていない。