中部トゥアティエン・フエ省アルオイ郡のアーゴー村とホンチュン村在住の若者33人が隣省クアンナム省の違法な金(きん)採掘現場で強制労働させられていた問題で、帰宅が遅れていた18人も解放され無事帰宅したことが分かった。また、この18人と共に2007年9月から同様に強制労働させられていたホンチュン村の別の2人の若者も帰宅を許された。
18人のうちの1人であるアーゴー村のソンさん(27歳)によると、問題の金採掘現場にはまだ約25人の別の地方出身の若者らがいて、長時間労働や雇い主からの暴力に苦しんでいるという。ソンさんは「なぜ彼らがわれわれを突然解放したのか分からない。採掘現場からバイクタクシーで近くの町に行き、今回の仕事をあっせんしたグエン・チー・ドンという男に連れられてアルオイ郡へ帰るバスに乗せられたが、ドン自身は途中で行方をくらましてしまった」と話している。