ホーチミン市で1月28日夜、食堂の女主人が従業員の女性と自分の夫との関係を疑うあまり、衆人環視の中でこの女性に激しい暴行を加えるという事件が起きた。
この女主人グエン・ティ・キエウ・ミー(41歳)は、従業員Lさんが夫に色目を使って200万ドン(約1万4000円)を手に入れたと思い込んでおり、外出先までLさんを追ってきたという。そして、鉄の棒でLさんを何度も殴り、無理やりタクシーに乗せるとLさんの衣服を引き裂き暴行を続けた。その後、タクシーから引きずり降ろされたLさんは、下半身の下着1枚という姿で殴る蹴るの暴行を受け続け女主人の自宅に連れて行かれた。女主人は仲裁に入った夫を閉め出すとLさんに更に暴行を加えたばかりか裸の状態のLさんを窓に立たせ、その姿を見に来るよう近所中に触れ回った。
付近の住人らは女主人に武術の心得があることを知っていたため、当初仲裁に入るのをためらっていたが、あまりの暴力行為を見かねてLさんを救出し翌29日に病院に連れて行った。Lさんは、女主人に暴行を受けた際に身に付けていた全財産270万ドン(約1万9000円)と金のネックレスを失ったため、無一文の状態で薬代にも事欠く状態だという。
警察は、Lさんに対する暴力行為の疑いでこの女主人の身柄を拘束し取り調べている。