北部ハタイ省チュオンミー郡警察は、同郡タンティエン村で起きた悪質なひき逃げ事故で女性1人が死亡し、乳児が重傷を負ったと明らかにした。
この事件は11月30日、息子のズンちゃん(1歳)を乗せて自転車を運転していたグエン・ティ・レーさん(29歳)が同じ車線を走っていた車に衝突されたもの。事故後、この車の運転手はレーさんとズンちゃんを車に乗せ、隣のホアビン省イエントゥイ郡まで連れ去るとレーさんを道路脇に放置した。さらに、運転手は10キロメートルほど離れた田んぼの中にズンちゃんを置き去りにした。
レーさんとズンちゃんは翌日の午後になってようやく通行人に発見され病院に緊急搬送されたが、処置が遅かったためレーさんは2日午後11時半に死亡した。現在、ハタイ省警察やホアビン省警察が全力で犯人の行方を追っているが、地元ではこの運転手のあまりにも非人道的な行為に非難の声が噴出している。
<続報>ハタイ省チュオンミー郡警察は4日、ディン・クオック・ティエン(24歳)がひき逃げ犯人であることを突き止めたと発表した。しかし、ティエンは自宅で首を吊って自殺していたという。