メコンデルタ地方カントー市のホテルで2日夜、ホーチミン市在住のチャン・ブー・フォン(24歳)という男が、ハウザン省在住のレ・ティ・ビック・トゥエンさん(19歳)という女性を刃物でめった刺しにした後、自分も腹部を刺して自殺を図るという事件を起こした。この事件でトゥエンさんは死亡したが、フォン容疑者は一命を取り止め現在、病院で治療を受けている。
調べによると、この2人はトゥエンさんがホーチミン市の兄のもとを訪ねた際に知り合って恋愛関係になったという。ところが、トゥエンさんには既に台湾人の夫がいて台湾への渡航手続きの最中だったため、2人の交際はお互いの家族から激しい反対を受けていた。
その後、フォン容疑者は家族の勧めで別の女性と結婚し、トゥエンさんは2週間後に台湾へ向けて出発することになっていた。しかし、2人は依然として連絡を取り合っており、思い詰めたフォン容疑者がトゥエンさんを連れ出して、今回の無理心中を図ったものと見られている。