12月29日午後6時ごろ、ハノイ市内をパトロール中の警官がバイクに乗った不審な男を発見し、地元の交番まで任意同行を求めた。取調べに対し、男は東北部地方ハザン省出身のホアン・タイン・コン(39歳)だと名乗り、バイクは姉の持ち物で行商のために借りたもので、所有していた大金1500万ドン(約11万円)は行商の売上金だと説明した。しかし、証言のつじつまが合わないことを警察から3時間以上にわたって指摘された後、コンが認めた事実は恐るべきものだった。
コンは前日の28日夜11時ごろ、同じ町に住むタインさん(44歳)という女性の家を訪れた。タインさんは離婚し娘と一緒に暮らしていたが、コンと知り合いこの一年近くは恋愛関係にあった。この日コンは彼女の財産を奪う計画を立てていた。そして、恋人の前で裸になり何も警戒していないタインさんに対してコンはうつぶせになるように指示すると、持参していた斧で殴り殺した。その後、コンはタインさんのアクセサリーやバイクを奪って逃走。ハノイでバイクを売って金にしようとしていたところを発見された。コンが所有していた大金は道中でアクセサリーを売り払って得たものだった。コンの身柄は30日に地元ハザン省警察に引き渡された。