今年9月、北部ホアビン省の刑務所で服役中の囚人が妊娠するという前代未聞の事態が起こり波紋を呼んでいる。妊娠が発覚したのは、北部タイグエン省出身のグエン・ティ・オアイン死刑囚(39歳)、オアイン死刑囚は20包のヘロインと26錠の麻薬を運んだとして2005年12月20日にホアビン人民裁判所から死刑の判決を受けていた。同死刑囚の夫も現在服役中だが、ホアビン省から約70km離れたヴィンフック省の刑務所で麻薬密売の罪で服役中のため、お腹の子供の父親である可能性はなく、オアイン死刑囚が誰とどのようにして刑務所内で性的関係を持ったのかが波紋を呼んでいる。
今回の妊娠は9月12日にある法律事務所からホアビン人民裁判所に告発があり発覚した。これを受けて調査を行った地元の警察は9月19日に、同死刑囚が妊娠第11週に入っていることが確認されたと認めた。現行の刑法の規定に基づきオアイン死刑囚は妊娠により死刑を免れ無期懲役刑となる。同死刑囚の担当だった看守2名は処罰を受けることが決まっている。
続報>>>
その後の調べによると、同刑務所で配膳係をしていたグエン・チュォン・ティエン受刑者がオアイン死刑囚と1度だけ関係を持ったことがあることが明らかになった。しかし捜査当局では、死刑逃れのために故意にこのような事件を起こした可能性もあるため、このティエン受刑者のほかにも同死刑囚と関係を持った者がいないか引き続き調査し、オアイン死刑囚のお腹にいる子供のDNA鑑定も検討している。