南中部地方・ビントァン省ファンティエット市で、交通事故の被害者を警察が勝手に埋葬してしまうという事件が発生した。事故が起こったのは7月1日午後2時、アンさん(男性・65)が自宅から200mのところをバイクで通行中に乗用車にはねられ、その夜までに家族の了承無しに市内の墓地に埋葬されてしまった。
これに怒った妻のザさんは、これまで地元ファンティエット市人民委員会や、省総合病院に対し、苦情を申し立てていたが埒があかず、8月12日、同市公安・警察捜査局に対する提訴状を人民裁判所に提出した。ザさんは、「夫が亡くなってから43日も過ぎたにも関わらず、警察から死亡報告書も受取っていない。死亡の原因もわからず、生存の可能性も無視され、夫はそのまま帰らぬ人となってしまった」と怒りを隠せない様子で記者団に語った。