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メコンデルタ地方ロンアン省人民委員会のファム・バン・ザイン副主席をはじめとする同省代表団はこのほど、南シナ海で中国が石油掘削を開始したことを発端に全国で発生した反中デモによる企業各社への影響を把握すべく、省内の工業団地を視察した。
ロンハウ工業団地(LHC)では、同工業団地の投資主であるロンハウ株式会社と会合を持った後、◇Vinasino、◇NSK、◇J&J、◇Tazmoなどの入居企業を視察した。企業各社の代表者らは、「工場は平常通り操業しており、安定稼動を続けている。今回の視察を受けて、省首脳陣の投資環境を維持・改善しようとする熱意が伝わり、仕事の励みになった」と述べた。
なお、同市ニャーベー郡のサイゴンコンテナセンター(SPCT)には5月中旬、日本のコンテナ船「NORTHERN GENIUS号」(積載量5万4020t)がソアイラップ川を通って入港した。積載量5万4000t以上の貨物船がソアイラップ川を通って、サイゴン港に入港するのはこれが初めてで、今後、ソアイラップ川を利用した入港が増えることにより、SPCTの処理能力は50%程アップすると見込まれている。
これを受け、SPCTの周辺に位置するロンハウ工業団地の利便性も一層向上するため、この数週間、同工業団地への入居に関する問合せが増加傾向にあるという。同工業団地では、日系中小企業の誘致に注力しており、今後、入居企業へのサービスやサポート体制を強化していく方針を示している。