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日本政府、台風ヤギ被災地域の橋・避難施設建設に39万USD支援

2025/03/10 05:08 JST配信
(C) 在ベトナム日本国大使館
(C) 在ベトナム日本国大使館
  • フィンガン村ロースオイトゥン橋建設計画
  • バックハー郡多目的避難施設建設計画
  • バオイエン郡多目的避難施設建設計画

西北部地方ラオカイ省で3日、日本政府による令和6年度(2024年度)草の根・人間の安全保障無償資金協力3案件の贈与契約署名式が開催された。

 同3案件では、2024年9月に発生した台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)により被災した地域に橋や多目的避難施設を建設する。供与金額の合計は39万2510USD(約5810万円)。案件の概要は以下の通り。

1.ラオカイ省フィンガン村ロースオイトゥン橋建設計画
+供与金額:13万0101USD(約1930万円)
+実施団体:バットサット郡人民委員会
+案件概要:
 ラオカイ省バットサット郡フィンガン村フィンホー川の渓谷に架けられている「ロースオイトゥン橋」は、川の南岸で暮らす人々が村の中心部へのアクセスや児童の通学路に使用する重要な生活道路だが、台風3号により損壊し、速やかな復旧が必要となっている。

 この計画により、幅が広く堅牢なコンクリート製に掛け替えることで、年間を通じて安全に学校や村内外の医療機関などの公共施設へアクセスすることが可能になるとともに、村外への農産品の効率的な輸送が可能となる。

2.ラオカイ省バックハー郡多目的避難施設建設計画
+供与金額:13万3023USD(約1970万円)
+実施団体:バックハー郡人民委員会
+案件概要:
 ラオカイ省バックハー郡では、台風3号による洪水及び土砂災害で、死者行方不明者34人、全壊した住宅116棟を数える甚大な被害を受けた。

 将来の災害に備え、災害時に避難所として機能する重大災害への耐災性を備えたコミュニティハウスをナムルック村ナムルックハ村落及びタイザンフォー村ザイタウ村落にそれぞれ建設することにより、災害時の避難所の確保を図り、同郡の災害対応能力の向上に寄与する。

3.ラオカイ省バオイエン郡多目的避難施設建設計画
+供与金額:12万9386USD(約1910万円)
+実施団体:バオイエン郡人民委員会
+案件概要:
 ラオカイ省バオイエン郡では、台風3号による洪水及び土砂災害で、死者行方不明者82人、損壊した住宅1422棟を数える甚大な被害を受けた。

 先のバックハー郡と同様に、災害時に避難所として機能する重大災害への耐災性を備えたコミュニティハウスをビンイエン村トンキム村落及びバオハー村コアイ2村落にそれぞれ建設することにより、災害時の避難所の確保を図り、同郡の災害対応能力の向上に寄与する。

 なお、在ベトナム日本国大使館は、1992年から2024年度までに739件、総額約6600万USD(約98億円)相当の草の根無償資金協力事業を実施してきた。対象とする分野は、教育、医療、地域経済の活性化につながるインフラ整備の支援など広範に及ぶ。

[2025年3月6日 在ベトナム日本国大使館ニュースリリース A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
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