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- 25年3月末までの予定から前倒しで完了
- 持株比率はマサンタングステンが100%
- 4大市場にタングステン事業の拠点
三菱マテリアルグループは、2025年3月末までに完了する予定としていた、タングステン事業を手掛けるドイツのH.C.Starck Holding (Germany) GmbHの全株式の取得について、17日に手続きを完了した。
同社はこれに先立つ5月、マサングループ[MSN](Masan Group)傘下のマサンハイテク材料[MSR](Masan High-Tech Materials)との間で全株式の取得について合意し、MSR子会社が99.99%出資するマサンタングステン(Masan Tungsten)との間で取得に関する最終契約書を締結した。
H.C.Starckの資本金は2万5000EUR(約407万円)で、持株比率はマサンタングステンが100%となっていた。
取得価額は1億3450万USD(約210億円)。取得については、三菱マテリアルグループが100%出資する三菱マテリアル・ヨーロッパ(Mitsubishi Materials Europe B.V.、MMネザーランズ(MM Netherlands B.V.)が商号変更)が主体となって実行した。
今回の株式取得により、三菱マテリアルグループは、日本、欧州、北米、中国の4大市場にタングステン事業の拠点を有することになる。