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- 極洋グループ初となるベトナムの生産拠点
- 切り身、煮魚・焼魚、カニ加工品など生産
- 25年2月に本格稼働開始の予定
魚を中心とした総合食品会社の株式会社極洋(東京都港区)のベトナム子会社であるキョクヨービナフーズ(Kyokuyo Vina Foods、ホーチミン市)は8日、南部メコンデルタ地方ロンアン省の第1ドゥックホア工業団地で建設を進めてきた工場を竣工した。
極洋グループ初となるベトナムの生産拠点で、切り身、煮魚・焼魚、カニ加工品などを生産する。投資額は約21億円。12月にテスト稼働を開始し、本格稼働開始は2025年2月を予定している。生産量は2025年度が約5000t、2026年度が約7500tを計画している。
極洋は、中期経営計画において、事業基盤を拡充させるべく、海外事業の拡大・強化を推進している。今回竣工した新工場で生産する製品は主に日本向けで、中国の一極集中傾向が強かった水産加工品・冷凍食品の生産拠点の多様化を図り、リスクを分散させる狙いだ。
食品の安全面では英国小売協会(British Retail Consortium)が策定する食品安全規格「BRC Global Standards for Food Safety」認証を取得するほか、水産物の持続的利用を目的とした各種認証の取得も予定している。
なお、所得水準が向上し、健康志向の高まりから水産物需要が拡大する東南アジア向けの生産拠点として、ベトナムに第2工場の設置を検討している。