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- メコンデルタで脱炭素農業の取り組み推進
- 50万haの稲作農家の取り組みをサポート
- 南部メコンデルタ地方で共同実証実験
農業由来のカーボンクレジット創出に取り組む日本初のスタートアップである株式会社フェイガー(東京都港区)は、ベトナム最大規模の米卸業者であるアンザン輸出入[AGM](An Giang Import Export)と、肥料メーカーであり農家への農業技術指導を行うナーウイコープ(NA UY CORP)との間で覚書を締結し、メコンデルタ地域における農業由来のカーボンクレジット創出を通じた脱炭素農業の取り組みを推進していくことで合意した。
3社は、ベトナムでのカーボンニュートラル実現に向け、メコンデルタ地域50万haの稲作農家の取り組みのサポートを目指して協業していく。
フェイガーは、日本国内では水田の中干し延長やバイオ炭の施用による脱炭素農業の取り組み支援やクレジット創出を通じた収益化を農業者とともに実施しており、2023年度には1500haを超える生産者によって生成された約6000tのカーボンクレジットを創出した。
東南アジアでは、ベトナムとフィリピンを中心に間断灌漑(AWD)技術の導入を通じた稲作の脱炭素と二国間クレジット制度(JCM)によるクレジット化に取り組んでおり、今回の3社間の覚書はベトナムのメコンデルタ地域における脱炭素農業の取り組みを加速させるものとなる。
今回の水田プロジェクトでは、AGMが農業者との橋渡し役を、ナーウイコープが脱炭素農業技術の指導や施肥設計などの役割を担う。
3社は今回のMOUを基に、ベトナムにおける実施体制を強化し、南部メコンデルタ地方キエンザン省と同アンザン省などで共同での実証実験を進めている。プロジェクト実施にあたっては、農業者への技術指導や密なコミュニケーションを通じて質の高いクレジット創出に向けた協業を行っていく。