日立造船株式会社(大阪市住之江区)と独立行政法人新エネルギー産業技術総合開発機構(NEDO)はベトナム初のごみ発電設備を建設する。ハノイ市郊外の施設で産業廃棄物を焼却し、その排熱で発電する。
NEDOは6日、ベトナムの資源環境省などと覚書を交わした。日立造船はごみ発電施設の建設および運営を受託する。総事業費は約24億円。この内、約16億円をNEDOが拠出し、残りを日立造船とハノイ市が拠出する。
ベトナムは急速な都市化で産廃が急増する一方、電力不足の懸念が広がっている。同施設ではハノイ市から排出される廃棄物を焼却して発電し、周辺工業団地などへの売電を検討するという。