味の素の子会社である味の素製薬(東京都中央区)は、2012年にもベトナムに現地法人を設立したい意向だ。
同社は今春、海外展開の第一段階として、社長直轄の東南アジアチームを立ち上げた。東南アジアの中でもベトナムの医薬品市場は1000億円強で、毎年10%の成長が続いているという。また、ベトナムには親会社である味の素が食品分野で築いてきたインフラがある。味の素製薬はベトナム進出に当たり、親会社のインフラを活用する方針。
ベトナムでの事業が軌道に乗れば、タイ、インドネシアなどへ進出し、成長著しい東南アジアの医薬品市場を開拓する計画だ。