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ベトナムの国民的音楽家チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)を題材にした映画「Em Va Trinh(わたしとチン)」は、公開10日間で観客動員数が100万人を突破する大ヒットとなっている。その一方で、「内容の一部が事実と異なる」という批判の声もある。
この映画を制作したギャラクシーEE(Galaxy EE)のルオン・コン・ヒエウ最高経営責任者(CEO)は、「Em Va Trinh」はドキュメンタリーや伝記映画ではなく、ロマンチックなラブストーリーだと指摘する。「実在の人物に触発されて映画の言語で物語を語っただけで、事実を反映させたものではありません。映画のテーマはソン氏の2つの文に表されています」と話す。
1つは「絶望の日々の最後に、私と人生は互いを許し合った」。もう1つは「ラブソングを歌う時、あなたは自分の愛を歌いたがっている。躊躇せずに歌いなさい。幸せでもそうでなくても、その愛はすでにあなたの体の一部になっている」。
ヒエウ氏は、物語の細部が事実または架空のものであれ、いずれにしろこの2つの文をテーマにしたものだと説明。芸術的な要求から架空の出来事を描いた部分があることを認めた上で、映画制作者の意図に寛容になるよう理解を求めている。
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