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ベトナムの国民的音楽家チン・コン・ソン(Trinh Cong Son)をテーマにした映画「Em Va Trinh(わたしとチン)」が、先行上映を含めて公開10日間で動員数100万人を突破した。今年公開されたベトナム映画の中で、最速での100万人突破となった。
「Em Va Trinh」は今月17日に公開された。公開の1週間前から先行上映が行われ、先行上映5日間の興行収入は240億VND(約1億4000万円)だった。ボックスオフィス・ベトナム(Box Office Vietnam)のデータによると、24日時点で興行収入は798億VND(約4億6400万円)となっている。製作側は、公開3週目には1000億VND(約5億8000万円)に達すると見込んでいる。
当初は、チン・コン・ソンの若き日を描いた「Trinh Cong Son」と、チン・コン・ソンの生涯にわたる恋愛を描いた「Em Va Trinh」が2本立てで公開される予定で、10日から2本が先行上映されていたが、17日以降は「Em Va Trinh」のみが上映されている。理由として、上映時間95分の「Trinh Cong Son」と同136分の「Em Va Trinh」は一部の内容が重複しており、「Trinh Cong Son」の先行上映5日間の興行収入が16億VND(約930万円)に留まったためだ。
「Em Va Trinh」では、チン・コン・ソンと恋に落ちた日本人女性のミチコ(Michiko)役を、ユーチューブ(YouTube)チャンネル「aNcari Room」で人気の中谷あかりさんが演じている。
映画は、「ベトナムの怪しい彼女(Em La Ba Noi Cua Anh)」(2015年)や「昨日からの少女(Co Gai Den Tu Hom Qua)」(2017年)を手掛けたファン・ザー・ニャット・リン(Phan Gia Nhat Linh)氏が監督、「超人X.(Sieu Nhan X)」(2015年)や「ベトナムを懐う(Da Co Hoai Lang)」(2017年)、「輝ける日々に (『サニー』ベトナム版)(Thang Nam Ruc Ro)」(2018年)の監督であるグエン・クアン・ズン(Nguyen Quang Dung)氏がプロデューサーを務める。
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