(C) VIETJO/Sa Huynh、落合賢監督 写真の拡大 |
落合賢監督の新作ベトナム映画「パパとムスメの7日間(Hon papa da con gai)」が、12月28日に公開された。公開から5日間で約50万人を動員し、興行収入は約400億VND(約1億9000万円)を突破した。
新暦正月に伴う4連休中の12月31日と1月1日の2日間は、いずれの上映も座席が90%以上埋まり、この2日間だけで動員数は23万5000人に上ったという。
同作品は五十嵐貴久氏の同名小説が原作。落合監督は2016年12月公開のベトナム映画「サイゴン・ボディガード(Ve si Sai Gon)」で日本人として初めてベトナム出資、オールベトナム人キャストのベトナム語映画のメガホンを取っており、今回の「パパムス」は落合監督にとって2年ぶり、2作目のベトナム映画となる。
「パパとムスメの7日間」は、ベトナムに先立ち日本で2007年にドラマ化、韓国で2017年に映画化されている。ベトナム版では、「サイゴン・ボディガード」でボディガードのビエン(Vien)役を演じたタイ・ホアが父親役、2017年4月公開のラブコメ映画「17歳の恋愛注意報!(Em chua 18)」で主演を務めたケイティ・グエンが娘役を演じている。
ベトナム国内のロッテシネマでは1月10日までの期間限定で、ポップコーン+ドリンク+オリジナルグッズの「パパムスコンボ」を販売している。グッズはビニールバッグと自撮り棒の2種類で、いずれも9万9000VND(約470円)となっている。
落合監督は1983年生まれ。12歳から映画を作り始め、日本の高校を卒業後に渡米。南カリフォルニア大学(USC)で映画製作を学んだ後、アメリカ映画協会付属大学院(AFI)映画監督科に進学し修士号を取得。これまでに短編と長編合わせて30本以上の作品を国内外で監督し、数々の賞を受賞している。現在は米国ロサンゼルスと日本に拠点を置いて活動中。
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映画「サイゴンボディガード」落合賢監督インタビュー【前編】
映画「サイゴンボディガード」落合賢監督インタビュー【後編】