(C) thanhnien, ミー・リン 写真の拡大. |
世界の音楽シーン同様、ベトナムでもアルバムCD・DVD市場が急速に縮小しており、今はオンライン上のクリック1つでアーティストの最新楽曲を聴くことができる時代に突入している。
人気女性歌手チャン・トゥ・ハー(Tran Thu Ha)は、「昔のようにCDが何千枚も売れるということは非常に珍しくなりました。今はメジャーな歌手でもCDが売れない時代です」と語る。こうした状況から、彼女もインターネットで新曲をリリースすることを決定した。最初の2週間は無料で視聴でき、その後も視聴を希望する場合は課金されるシステムだ。Sony、iTunes、Vegaなど国内外の音楽配信サイトで配信し、再生回数を見てからCDのリリースを決定する方針だという。
売れなくなったCDに代わって、アーティストたちが現在、力を入れているのがミュージックビデオ(MV)だ。実力派女性シンガーのミー・リン(My Linh)は最近、地場大手動画制作会社のポップス・ワールドワイド(POPS Worldwide)と契約し、4本のMVをYouTubeで公開した。
ミー・リンは、「インターネットは現在、アーティストと市場を結ぶ強力なツールになっています」と話す。この他にも、ダム・ビン・フン(Dam Vinh Hung)やレ・クエン(Le Quyen)、カム・リー(Cam Ly)、ダン・チュオン(Dan Truong)、バン・マイ・フオン(Van Mai Huong)などV-POPの人気アーティストらが同社と契約してYouTubeにMVをアップしている。
ポップス・ワールドワイドの最高経営責任者(CEO)であるグエン・フー・ビン・ハン女史によると、同社が制作した動画のインターネット上の再生回数は毎月10億回に上り、過去4年間は前年比2倍増となっている。同女史は、「視聴者が何を求めているのかをリサーチした後、各アーティストと企業のタイアップMVを制作しています」と語った。