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ベトナム国営テレビ(VTV)のVTV2チャンネルで11月17日から放送されていた米国の人気連続テレビドラマ、「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」が、第6話までで放送中止となった。これに伴い、同番組を放送するために新たに設けられた成人向け番組放送時間帯(23時以降)も廃止された。
放送中止の理由についてVTVの責任者は「ノーコメント」。一時中止なのか無期限中止なのかも明らかにされていない。
同番組をベトナムで放送することがマスコミで報じられると、性教育が発達しておらず中絶の割合も高い中で、同番組の放送により現状が更に悪化するのではと懸念する声が多く上がっていた。
それにも関わらずVTVは、「国内で馴染みのないコンテンツであるため、映像や脚本のチェックは入念にするつもり。国民がこうしたコンテンツを受け入れやすくなるよう、大胆な性的シーンはカットし、性に関するセリフも婉曲な言い回しにするなど編集を加える」として、放送決定を押し通した。
なお、放送済みの回についての感想を視聴者に聞いてみると、「内容がまとまっていない」、「成人向けの番組でも全く面白くない」、「オリジナル版では性に関するセリフも直接的だったが、ベトナム版では婉曲的過ぎるので分かりにくく、面白みに欠ける」など、消極的な意見がほとんどのようだ。