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「希望伝道師」として世界で知られるニック・ブイチチ氏が5月にベトナムを訪問する。英語の学習本などを出版しているファーストニュース(チーベト)社、ベトナムテレビ局、ホアセン鉄鋼グループ[HSG]、ヘッドハンティング会社ベトナムワークスなどの協力を得て実現するもので、5月22日から5日間にわたりベトナムに滞在する。20日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
オーストラリア出身で現在アメリカのロザンゼルス市に住んでいるブイチチ氏は、「先天性四肢欠損症」という障害を持っており、彼いわく「アヒルのような」小さな足と2本の指があるだけ。このような境遇に生まれたにもかかわらず、彼は人生を呪わず、生活上の活動だけではなく水泳やサッカーからスケートボーディング、ゴルフに至るまで様々なスポーツを懸命に練習し、自在に楽しめるようになった。そんな彼は昨年2月、日本人の宮原佳苗さんと結婚し、可愛い子宝にも恵まれている。
ブイチチ氏は現在世界各地を回り、子供たちをはじめたくさんの人々を励ましている。今回のベトナム訪問では、ホーチミン市国家大学とハノイ市国家大学の学生約1万人の前で講演し、ストリートチルドレンや保護施設の少年少女約5000人と交流する。また、ホーチミン市のトゥーズー病院付属の枯葉剤リハビリ施設「平和村」を訪問し、そこに暮らす枯葉剤被害者に贈り物をする予定だという。