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- 約1.3兆ウォン投資、25年6月完了予定
- ハイフォン工場の生産能力2倍以上に増強
- 台頭する中国・台湾メーカーに対応
韓国の部品メーカーであるLGイノテック(LG Innotek)は、北部紅河デルタ地方ハイフォン市にあるカメラモジュール工場を増設している。
2023年から約1兆3000億ウォン(約1400億円)を投資して増設を進めており、2025年6月の完了を予定している。これに合わせ、2024年7~12月からは同社光学ソリューション事業部の設備をベトナムに移転している。今回の増設で、ハイフォン工場の生産能力は既存の2倍以上に増える予定だ。
設備移転と同時に、人材育成も進める。韓国の京畿道(キョンギド)パジュ(坡州)およびキョンサンブクド(慶尚北道)クミ(亀尾)の自社工場にハイフォン工場の社員を派遣し、生産に関する研修を行っているという。
同社がハイフォン工場の増設を進める背景には、米アップル(Apple)の「iPhone」向けの供給量において、電子機器受託生産(EMS)で世界最大手の台湾フォックスコン・テクノロジー・グループ(Foxconn Technology Group=鴻海)や、香港に拠点を置く韓国系のコウェル・オプティック・エレクトロニクス(Cowell Optic Electronics)がその割合を増やしていることがある。
韓国投資証券の研究員は「『iPhone』の価格が据え置きとなっており、『iPhone16』以降は中国・台湾メーカーによるカメラモジュール供給が増えている。カメラモジュールに対する販売価格引き下げのニーズが大きいとみられる」と分析する。
LGイノテックによるカメラモジュールの生産割合は現在、韓国とベトナムが7対3程度だが、中長期的にはベトナムが韓国の生産量を超え、7割に達する見通しだ。