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- 自社デング熱治療薬「ザフティ」の治験へ
- 9月にデング熱治療薬の治験推進で覚書
- ベトナム保健当局も積極的に協力する意向
韓国のバイオ企業である現代バイオサイエンス(Hyundai Bioscience)は、自社デング熱治療薬「ザフティ(Xafty)」の治験を、2025年初めに開始すると明らかにした。
この治験に関し、ベトナムのライト・コミュニティヘルス開発研究所(LIGHT)が、新薬臨床試験開始申請(IND)の承認手続きを11月中に終えるよう、ベトナムの保健当局に対して要請した。現代バイオサイエンスは9月、LIGHTおよびベトナム保健省傘下の中央熱帯病病院と、デング熱治療薬の治験推進に関する覚書(MOU)を締結していた。
IND承認後は、治験を遂行する中央熱帯病病院が、遅くても12月中に治験審査委員会(IRB)からの承認を受ける見通しだ。年内にINDとIRBが終われば、同社は「ザフティ」の治験に向けた準備を、MOU締結から約3か月で終えることとなる。治験までの期間が少なくとも6か月以上、長ければ9~10か月はかかる通常のケースに比べ、半分以上の速度で進んでいるという。
現代バイオサイエンスは「ベトナムにおけるデング熱の患者数は年間40万人超と多く、治療薬が必須の状態。治療薬の提供にはベトナムの保健当局も積極的に協力する意向を示しており、治験の遂行はもちろん、結果も早期に出るだろう」と述べた。
今回の治験はデング熱だけでなく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、A型インフルエンザ、ジカ熱など様々な感染症を対象としており、「ザフティ」の汎用性を同時に確認する形態となっている。