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- タン交通運輸相と仏開発庁長官が会見
- 交通運輸分野に関する協力覚書を締結
- 高速鉄道案件で融資とノウハウ提供
ベトナム共産党トー・ラム書記長 兼 国家主席のフランス公式訪問(10月3日~7日)に同行したグエン・バン・タン交通運輸相は、フランス開発庁(AFD)のフィリップ・オルランジュ(Philippe Orliange)長官と会見し、双方の間で交通運輸分野に関する協力覚書が締結された。交通運輸分野は、両国が長年協力を推進してきた優先分野のひとつ。
覚書によると、双方は鉄道、海上、内陸水路輸送、エネルギー移行促進、排出量削減、気候変動対策、交通運輸部門における炭素・メタン排出の削減・クリーンエネルギー変換に関する行動計画実施で協力する。
協力は、ノウハウ共有や共同研究、教育訓練、コンサルティング提供、技術移転などの形で行う。
ベトナムが計画している南北高速鉄道プロジェクトについてオルランジュ長官は、高速鉄道はフランスが強みを持つ分野であるとし、AFDとしてベトナムにノウハウを共有し、融資を提供する用意があると述べた。
協力中のプロジェクトについて、AFDの融資を利用したハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)が8月から高架区間の商業運転を開始した。全体の完成は2027年を予定。
なお、交通運輸省は在ベトナム・フランス大使館とAFDに対し、ハノイ~ハイフォン間鉄道改修プロジェクトのプレ事業化調査(プレFS)作成のための技術支援を提供するよう要請し、フランス側が現在これを検討している。