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- マテリアルサイエンス新興企業のNEXTEVO
- ファッションやテキスタイル素材にも最適
- 他の持続可能な天然繊維を取り入れる計画
シンガポールを拠点とする東南アジアのマテリアルサイエンス新興企業であるNEXTEVOは、東南部地方ドンナイ省に初の生産施設を開設した。この最新鋭の施設では、効率的な機械プロセスにより、パイナップル葉繊維を加工し、スケーラブルな生産を実現している。
NEXTEVOは、フィリピン、インドネシア、東アフリカからパイナップル葉繊維を調達しており、近くベトナムとインドからも調達する予定。これにより、気候変動リスクを軽減し、原材料の安定供給を可能とする。
パイナップルの葉は果実栽培の副産物であるため、追加の土地、水、肥料を必要としない。専用の資源を必要とする他の繊維とは異なり、既存の農業慣行を活用することで環境への影響を最小限に抑え、副産物を貴重な資源に変えることができる。
パイナップルの葉は堆肥化が可能で、生分解性があり、持続可能な利点がある。また、肌にやさしく通気性に優れているため、ファッションやテキスタイル素材にも最適だ。
同社は、2028年までに二酸化炭素排出量を半減するという目標に向けて意欲的に取り組んでいる。さらに近い将来、他の持続可能な天然繊維を取り入れる計画もある。