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- 今後10年間で身体的な満足度が最も重要
- 健康リスクの中でがんと脳卒中を懸念
- 胃がんの罹患率は増加傾向、若年化
カナダ系生命保険会社マニュライフ(Manulife Vietnam)は、「マニュライフ・アジア・ケア・サーベイ(Manulife Asia Care Survey)」2024年版を発表した。
アジアの8400人超を対象にマニュライフが調査したもので、今回から「マイフューチャー・レディネス・インデックス(My Future Readiness Index=将来準備指標)」を導入し、現在および将来の身体的・精神的・経済的な満足度も測定した。
ベトナムの回答者は、今後10年間を見据えた場合、身体的な満足度が精神的・経済的な満足度を築く上で最も重要と考えている。健康リスクの中で最大の懸念事項として挙げられたのは、がん(39%)と脳卒中(39%)だった。ベトナム人のがんと脳卒中に対する懸念度は、地域平均(順に34%、31%)よりも高かった。
睡眠障害やストレスなどの精神的な満足度に関わる要素も、回答者の総合的な満足度に影響を与えているが、がんは依然として身体的および財政的な満足度に対する最大のリスクと捉えられている。ベトナムでは現在、胃がんが肝臓がん、肺がん、乳がん、大腸がんと並んで最も一般的ながんの1つとなっており、胃がんの罹患率は増加傾向にあり、若年化している。
また調査によると、ベトナムの回答者の72%が、医療費の高騰が大きな財政的課題と述べている。上昇率の高い医療費としては、処方薬費用、検査・予防費用、外来診療費、ヘルスケアサービス費用がある。調査によれば、医療費は過去12か月で平均+24%上昇している。